やばい兄ちゃん

これは一度書いたことがあると思うんですが、三度まで同じことを書いて良いらしいので書こうと思います（はい？）。私が通勤電車で恐いなと思ったことは少し頭がおかしくなった人に出くわすことでした。郊外電車はワゴン間で移動が出来ず一駅の時間が長く、また空港から乗った場合、次の駅に止まった後はそのままノンストップでパリ市内の駅まで入る電車がありました。仕事が遅くなり夜10時頃に電車に乗っていると次の駅から乗った若い男性が4人掛けの私の斜め前に座りました。見かけが怖い兄ちゃんで足を前の席に片足だけ立て膝気味に乗せて気だるそうに携帯をいじっていました。私の位置から見れば通せんぼされたような形になり（かかわらないでおこう）と窓の外を見ていました。しばらくするとワゴンの奥の方で身なりがおかしい中年の男性が立ち上がり、席に座っている人、一人一人に顔を近づけ大きな声で絡み始めました。次の停車駅までは20分はあります。彼が纏う狂気じみた雰囲気でワゴンには緊張が走っており、皆息を凝らして自分の番が通り過ぎるのを待っていました。ところが彼が段々近づき（次は私の番だ）と覚悟した時、男は私の隣の兄ちゃんを見るとスッと場所を離れ後ろの席に行ったのでした。おかしな彼にとってもやばそうに見えたお兄ちゃんのおかげで事なきを得た私は、心の中でそっと感謝したのでありました。他の通勤電車のお話はこちら↓。あの方達どうしておられる

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