★★無心で拭く★★

おこんばんは。なほ☆"です。  フィクションです。 ＊＊＊＊＊＊＊＊ 私がいちばんきれいだったとき…。 学校で習った詩に出て来たフレーズが頭の中で繰り返す。 私がいちばんきれいだったときが 今になるのかどうかそれはわからないけれど 少なくとも同じくらいの年齢の人たちがネイルしてきれいな服を着て お友だちや恋人と出かけたりしているとき 私は床を拭いている。 今日もまた這いつくばって床を拭いている。 ＊＊＊＊＊＊＊＊ 子育てをしている人もおそらくこんなことは日常なんだと思う。 でも私の場合は子どもを育てているわけではない。 壊れてしまった家族治ることのない家族 口にはできないものを家中にまきちらされて それをただただ無心で掃除して消毒をする。 首にタオルをまいて汗を拭きながら床をずっと拭いてる。 ＊＊＊＊＊＊＊＊ 私がいちばんきれいだったときが 今になるのかどうかは今はまだわからない。 それでも私の手は毎日のようにこうして 床を拭き続けてどんどん荒れていく。 今日は掃除と消毒に4時間かかった。 まだまだ短いほうかな。 意識が朦朧と

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