「疑心暗鬼 前編」より続きます（こちらの記事↓）。
バベットは複数の団体でコーチをしていますが、うちのジムが一番コマ数が多く支払いも大きいです。1回のコースは1時間ですが前後の時間30分を考慮して1時間半分が支払われ、普通の仕事と同じ扱いなので有給休暇も加算されます。バベットは「家での準備時間もある」と言いますが、時給は既にその時間も考慮して一般の仕事より高めの設定です（1時間約25ユーロ/3,250円）。毎年気持ち1％の値上げをしていますが、今年はクリステルが「バベットの給料だけど今年は3％アップにしたらどうかと思うの」と言いました。「3％アップにしても私達の活動に支障がないのであればいいけれど」とマルチーヌが答えると、ソニアが「でも彼女、7月8月は仕事をしていなくても給与が出ているんじゃないの？有給休暇も別にあるのに」と言いました。私は（あら、みんなイエスマンだと思っていたら給与は意外とシビアだな）と思い、この頃には既に（私だけのコースの値段をあげたのはバベットとクリステルに違いない）と確信していたので、ここはソニアの意見に乗っかかろうと思いました。クリステルは会計補佐（会計主任は一度も仕事をせずに辞めた）ですが、今期押し付けられた仕事を嫌々こなしていただけで「7月、8月が支払われているか知らないわ」と言いました（びっくりやわ）。そこで会長のクリスチャンが「直接バベットに聞いて
疑心暗鬼 中編
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