奪いに
真正のマニアックには、どうやらなれないそこに興味はあったとしても、興味を絞りだしたところで、それでないと・・・を見いだせない やってみたって、所詮はそんなところ 紐・・・言ってみたところで、結局は手に取ることすらためらうのだ それは似合わないアクセサリーを身につけるような、不似合いな戯れ 指輪や身につける何か 将来の約束目に見えるそれらを、繋がりの証にはしない次の逢瀬の約束さえ、常には手の中に無い どうせ外すもの、を 持っていれば考え、しだいに手に余るモノになる 外れるものは、欲しくない 欲しいものは、別にある 私が絡めた腕は、スタートボタンを押したようだった 早く・・・早く、一刻も早くと雅治の手は動く 無駄なもの、邪魔なものを剥ぎ取りまどろっこしいものに囲まれた、その奥を欲しがる 斜に構えて、感情を抑え平坦に振る舞おうとする。私の着衣を剥ぐごとに、そんな日々のタガは一気に外れる 私の肌に触れられたら楽になるのだと、日常を振り落とすかのように迫ってくる レース1枚でも、邪魔 「どう・・・?ええっと、あまり覚えてないよ、あんな瞬
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