守りたいもののために
「したくないなら外でしてくるから。私に興味がある人とあなたのかわりに。そうなっても文句を言わないでね、って」 「・・・そんなこと言ったの。ご主人は何て?」 久しぶり、の車の中でする話じゃないけど 雅治は驚いたようにぱちぱちと目をしばたいて、でも興味深そうに私に話の先をたずねた 「それは・・・ちょっと、何か色々ダメなんじゃないの?って苦笑いしながら言ってた」 「・・・でしょうね」 「絶対ないって思ってるから、相手にしてないというのが正しいかな。そうゴネて言ったって日常にそれを挟む時間はどこにも見えないはずだもの」 パートナーは、私の、母との関わりを見てきているから圧迫感めいた重たい依存心を向けられることが何より苦手だということを知ってる。だからそんな無駄に感情を動かすようなとこにわざわざ手を出すはずがないと。 結婚以来、男性とかかわりのある場所に顔を出さなくなった。食事に行く女友達のことも、電話の相手も、職場で関わりのある同僚についてもほとんど隠さずに話し、どこにいるのか、今日の予定は、夫婦のスケジュールはアプリで共有してる あえてのフルオープン、にしてるけど、私を細かく見ていない聞いてない。これは、疑いなどこれっぽっちもないことの裏返
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