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遠距離恋愛
化粧をし直し、身支度を整え、いつもに移っていく   「もう大丈夫?出られる?」 急かすように慌ててはいないけれど、同じように着衣を整えた雅治がパウダースペースから出てきて、私に声をかけた 私は部屋の床から一段上がった、小上がりのようになっているベッドに腰掛けて、雅治の支度が終わるのを待っていて  ・・・黒いマスクが、もうその顔を覆ってる 手を繋ごうと私の傍へ来る雅治の様子はもうくっきりと「帰る」形 顔が見えない   急に 嫌で   嫌   延ばされた手を掴み、私は何も言わずに雅治の腕の中に飛び込む小上がりの段差は身長差のある私にはちょうど良くて。向かい合う瞬間、雅治のマスクを剥ぎ取った 「・・・sana?」 それ以上言わせず、首に左腕を絡めて雅治の唇を奪う    知らなかった。逢うのが1日から2日になると、離れ難さが上がるなんていつもの、3乗くらいの淋しさをひっさげる    「sana・・・ダメだよ」 雅治はそう言いながらも、飛び込む私の勢いに応える 背に雅治の手が回るいつもは小さく収まる身体が、同じくらい

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